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まだ間に合う!読書感想文はKindle版青空文庫で!

こんにちは。

西野です。

 

気が付けば8月も半ばを過ぎてしまいました。

学生さんたちは長めの夏休みも佳境にはいり、ため込みすぎた宿題と自由研究と読書感想文の三重苦におおあらわなことと思います。

 

僕はその責め苦の中でも、読書感想文だけはそれほど苦にならず、むしろ楽しんで取り組んでいたような子供でした。当時友人に、「あとがきだけ読めば読書感想文なんかすぐ終わる」ということを聞かされ、それ以来なぜかあとがきだけ何冊も何冊も読みふけっていたことは、純真無垢な時分の謎な思い出です。

 

ところで、仕事柄毎朝Kindleストアをチェックするのが日課なのですが、7月の下旬頃からでしょうか、Kindleストア無料本ランキングの上位に、青空文庫の名著シリーズが大量にランクインしてきている印象を受けました。

 

もしや現代の小中学生の読書感想文は、電子書籍が推奨されているのでしょうか。

それなら、この機会にKindleストアで無料ダウンロードされている青空文庫トップ10をまとめてみようと思いました。

 

まだ間に合います!これを読んで読書感想文を終わらせましょう!

 

 

第10位 「蜘蛛の糸」芥川龍之介

 

読書感想文的には、この作品なんかものすごく書きやすいんじゃないでしょうか。お釈迦様が差し伸べた一本の蜘蛛の糸に群がる地獄の住人たち。その構図を考えただけでも恐ろしいのですが、人間の私利私欲とかなりふり構わなさに、こっちまで悲しくなってくる作品です。それにしても、お釈迦様の気まぐれっぷりにドキドキします。

蜘蛛の糸

蜘蛛の糸

 

 

 

第9位 「遠野物語柳田邦夫

 

岩手県遠野市というところをご存知ですか?河童伝説なんかでも有名なのですが、他にも天狗とか妖怪とか怪奇現象的な民話の宝庫な地域です。それをまとめたのが本書です。小泉八雲ラフカディオ・ハーン)の「怪談」と併せて、夏の間にヒヤリと読みたい作品です。

遠野物語

遠野物語

 

 

 

第8位 「学問のすすめ福沢諭吉

 

学問からは距離を置きたい夏休みですが、あえての学問です。とは言っても、こちらの作品は、今で言う自己啓発本だと思います。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり」という言葉、どこかで聞いたことありませんか?「事物を疑いて取捨を断ずること」という章があるのですが、何か事を決断する時は、疑ってかかってあらゆる意見のなかから取捨選別して検討していくことが重要です。信じやすい僕には戒めでした。

学問のすすめ

学問のすすめ

 

 

 

第7位 「風立ちぬ堀辰雄

 

ジブリ映画にもなった名作です。

もの凄く文学然としていると言いますか、フランス文学みたいな情景描写が美しい作品です。主人公と婚約したばかりの節子は重度の結核に冒されます。その看病の為サナトリウムへ付き添うことになり生活を共にするのですが、重病の中で生きたいと願うふたりの内情を描いています。涙なしには書けない読書感想文の予感です。

風立ちぬ

風立ちぬ

 

 

 

第6位 「ドグラ・マグラ夢野久作

 

日本探偵小説三大奇書のひとつとされている作品です。精神病棟に閉じ込められた人物を巡るお話です。もしかしたら精神病院に対する偏見ってここから生まれたんじゃないでしょうか。作中で、タイトルと同名のアイテム(本)「ドグラ・マグラ」を手に入れたところが個人的ハイライトです。出来事が不可解で珍奇すぎて、正直なんとも感想が言いがたい作品です。読書感想文の図書に選んだら大怪我すると思います。

ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ

 

 

 

第5位 「斜陽」太宰治

 

僕が個人的に大好きな作品です。戦後、地位を失った元貴族階級の家族の崩壊を描いています。日本でもよく舞台の演目にもなっている、ロシア人作家チェーホフの「桜の園」を下敷きに書かれたものです。没落貴族ってどうしてロマンがあるのでしょうか。

斜陽

斜陽

 

 

 

第4位 「坊ちゃん」夏目漱石

 

こちらは確か中学生の時に授業で読みました。無鉄砲ボーイのお話です。数学の教師として赴任した学校で、寝床にイナゴを入れられるなど、手ひどいいじめを受けていたのが印象的でした。大真面目な性格で、不器用なところがスリリングな小説です。

坊っちゃん

坊っちゃん

 

 

 

第3位 「吾輩は猫である夏目漱石

 

題名すら聞いたことがという人には、今のところ会ったことがありません。ただ、読んだことあるよっていう人も、あまり会ったことはありません。なぜなんでしょう。「吾輩は猫である。名前はまだない。」はあまりにも有名な書き出しですよね。猫目線というのは、当時めちゃくちゃ斬新だったんじゃないでしょうか。僕は、奥泉光さんの「『吾輩は猫である』殺人事件」なら全部読みました。

吾輩は猫である

吾輩は猫である

 

 

 

第2位 「こころ」夏目漱石

 

高校生の時、半年間もかけて現国の授業で読んだ覚えがあります。先生とKが、手紙を拠り所に不思議な絆で結ばれていくのですが、当時はいまいちよくわかりませんでした。正直、普段あまり小説を読まない人にとって、文学って難しいと思わせてしまう作品なのかもしれません。ちなみに、岩波書店がはじめて出版した本が、この「こころ」なのです。

こころ

こころ

 

 

 

第1位 「人間失格太宰治

 

言わずと知れた名著です。

「恥の多い生涯を送って来ました」を書き出しだと思われている方も多いのですが、本当は「私は、その男の写真を三葉、見たことがある」という書き出しからはじまります。主人公の男が次第に発狂していく様が描かれていてなんとも言えない気持ちになるので、夏休みに楽しみにしていたイベントをすべて終えた後に読んでください。プラマイゼロになります。

人間失格

人間失格

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

夏目漱石太宰治人気すぎですね。

それにしてもこんな名作が、図書館も行かずに無料で読めるなんて、ものすごい便利な世の中になりました。

これでなんとか残り少ない夏休みを乗り切ってください!

 

ではでは、このへんで。

 

 

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